しーぶん(おまけ)
琉球の用語紹介^_^
琉球に関する用語の紹介です。
参考になればと思い掲載していきたいと思います。まずは、下記の紹介です。
●科試(こうし)→琉球王国の官僚登用試験(具体的には文筆科の試験)。最高倍率600倍という超難関。試験は初科(しょこう)・再科(さいこう)の2回に分かれる。問題は論述方式で、儒教をもとにした道徳問題、即戦力としての能力を求めた行政の実践的な問題。合格すれば王府の評定所筆者(今でいう内閣官房の秘書官)に採用される出世コースであった。
●三司官(さんしかん)→琉球王府の三人制の大臣。親方(うぇーかた)というランクの者が就き、王族以外では最高の地位であった。国政をあずかる実質的な責任者であった。高級官僚たちの選挙で選ばれた。
●冊封(さっぽう)→「さくほう」ともいう。中国の王朝(明・清)が中華思想にもとづいて、周辺諸国のリーダーたちを「王」などとして承認すること。
●ペーチン(親雲上)→士族のランクの名称。中堅クラス。冠(ハチマチ)は黄色。「喜舎場+親雲上(ぺーちん)」「山城+親雲上」などと呼ぶ。本当はさらに細かく分かれる
●首里天加那志(しゅりてん・がなし)→琉球国王のこと。首里天とは国王と同義語で、加那志とは敬称で「~様」というような意味。なので首里天加那志は「国王陛下」の意味になる。
●御物奉行(おものぶぎょう)→琉球王府の高級官僚。奉行は3人。三司官に直属し、主に財政関係の仕事を担当する。今でいえば財務大臣にような立場か。
●ノロ→琉球の女性神官。神女。国王より任命される、いわば「公務員」。世襲制で女性の血筋で継承していった。琉球各地の村々に設置され、国家繁栄や五穀豊穣、航海安全を祈った。ノロたちはピラミッド状に編成され、頂点の神女は聞得大君(きこえおおきみ)といい、王族の女性より選ばれた。基本的に個人的な人生相談や霊視などはしない(次のユタも参照)。
●ユタ→霊媒師。ノロとはちがい在野で活動する。世襲ではなく個人的な能力に目覚めた者がなる。なのでとくに資格はなく、基本的に「自称」でよい。主に女性。王府権力は彼女らを迷信により世を乱すとしてしばしば弾圧した。現在でも沖縄には多数のユタが存在し、悩める人々の霊視による人生相談を生業としている。
参考になればと思い掲載していきたいと思います。まずは、下記の紹介です。
●科試(こうし)→琉球王国の官僚登用試験(具体的には文筆科の試験)。最高倍率600倍という超難関。試験は初科(しょこう)・再科(さいこう)の2回に分かれる。問題は論述方式で、儒教をもとにした道徳問題、即戦力としての能力を求めた行政の実践的な問題。合格すれば王府の評定所筆者(今でいう内閣官房の秘書官)に採用される出世コースであった。
●三司官(さんしかん)→琉球王府の三人制の大臣。親方(うぇーかた)というランクの者が就き、王族以外では最高の地位であった。国政をあずかる実質的な責任者であった。高級官僚たちの選挙で選ばれた。
●冊封(さっぽう)→「さくほう」ともいう。中国の王朝(明・清)が中華思想にもとづいて、周辺諸国のリーダーたちを「王」などとして承認すること。
●ペーチン(親雲上)→士族のランクの名称。中堅クラス。冠(ハチマチ)は黄色。「喜舎場+親雲上(ぺーちん)」「山城+親雲上」などと呼ぶ。本当はさらに細かく分かれる
●首里天加那志(しゅりてん・がなし)→琉球国王のこと。首里天とは国王と同義語で、加那志とは敬称で「~様」というような意味。なので首里天加那志は「国王陛下」の意味になる。
●御物奉行(おものぶぎょう)→琉球王府の高級官僚。奉行は3人。三司官に直属し、主に財政関係の仕事を担当する。今でいえば財務大臣にような立場か。
●ノロ→琉球の女性神官。神女。国王より任命される、いわば「公務員」。世襲制で女性の血筋で継承していった。琉球各地の村々に設置され、国家繁栄や五穀豊穣、航海安全を祈った。ノロたちはピラミッド状に編成され、頂点の神女は聞得大君(きこえおおきみ)といい、王族の女性より選ばれた。基本的に個人的な人生相談や霊視などはしない(次のユタも参照)。
●ユタ→霊媒師。ノロとはちがい在野で活動する。世襲ではなく個人的な能力に目覚めた者がなる。なのでとくに資格はなく、基本的に「自称」でよい。主に女性。王府権力は彼女らを迷信により世を乱すとしてしばしば弾圧した。現在でも沖縄には多数のユタが存在し、悩める人々の霊視による人生相談を生業としている。