沖縄の昔話^ - ^歴史探索
沖縄の昔話
はいさい ぐす〜よ ちゅうぅがなびら
皆さん、きじむなーをしってますか?
沖縄の妖怪(マジムン)で赤毛の陽気な子供のようかいです。魚のミンタマー(目玉)が大好きなキジムナー大気味ではブナガヤとも呼ばれてます。純粋な心を持つ子供には姿が見える不思議なマジムンガジュマルの木にすみ夜な夜な悪さをしているようです。
沖縄戦によって、ヤンバルの奥地に逃げたとも言われており、現在も見た人がいると証言があったり沖縄の不思議の一つになってます。
さて、今回は沖縄の昔話をしたいと思います。
那覇市の垣花(地名)という所に、『がじゃんびら』と呼ばれる坂道があります。
沖縄の方言で、『がじゃん』とは、蚊の事。『ひら』は、坂の事。
そう、その坂道は、標準語に直すと、『蚊の坂』ということなんです。
何故、そう呼ばれるようになったのか?その謎を解くお話になります。
ガジャンの話(蚊の話)もともと、沖縄にはガジャン(蚊)は住んでいませんでした。
昔、ある人が唐の国(中国)へわたりました。文化の栄えた国、唐では、見ること聞く事すべてめずらしいことばかりでした。
琉球(沖縄)にはない植物や動物もいっぱいありました。
ある日、その唐の国でめずらしい音をだすガジャン(蚊)という生物を、見て男は心を奪われてしまいました。
唐での用事も終わり、琉球に帰国する事になりその時、お土産にガジャン(蚊)を沢山持って帰ることにしました。
この琉球にない珍しい生き物のなき声を、皆に聞かせてやろうと思ったからです。
長い長い船旅の中でもこのガジャン(蚊)のなき声を聞き、楽しんでおりました。
やっと船は那覇の港につきました。男は、ガジャン(蚊)を入れた箱をかかえて垣花のヒラ(坂)を登って行きました。
この時、いままでないていたはずのガジャン(蚊)のなき声が聞こえなくなった事に気がつきました。「変だな?どうしたのだろう。」と立ちどまって、そっと蓋を開けてみました。そのとたん、ブーンとガジャン(蚊)がつぎつぎと飛び出してしまいました。あわてて蓋を閉じましたがもうあとのまつりです。
中にまだのこっているかな、とゆり動かしてみたのですが、まったくなんの手ごたえもありません。
全部逃げてしまったのかな、少しは残っていてくれているかな、と今度は用心に用心を重ね、そっと開けたとたん、また、ブーンと何匹か逃げてしまいました。中を確かめるともう一匹も残っていませんでした。
琉球のガジャン(蚊)は、これからひろがったという話です。このガジャン(蚊)を逃がしてしまった所を
今でも人々は「ガジャンビラ(蚊の坂)」と呼んでいます。
昭和54年6月20日発行
沖教組沖縄のむかし話編集委員会
編著 「沖縄のむかし話」より。
『我謝坂:俗称(がじゃんびら)』
・・・那覇の市街地から、国道58号線を南へ下って明治橋を渡り、那覇港の軍施設を右に見ながら西へ進むと、右折すると那覇空港へ、もう一方は自衛隊那覇駐屯地に通じている二つの道にでます。
その分岐点あたりの地名を垣花(かきのはな 方言では、かちぬはな)
と言い、そこから自衛隊駐屯地手前までのなだらかな坂道の事を指します。
がじゃんびら公園からの夜景です。
綺麗ですよ。
皆さん、きじむなーをしってますか?
沖縄の妖怪(マジムン)で赤毛の陽気な子供のようかいです。魚のミンタマー(目玉)が大好きなキジムナー大気味ではブナガヤとも呼ばれてます。純粋な心を持つ子供には姿が見える不思議なマジムンガジュマルの木にすみ夜な夜な悪さをしているようです。
沖縄戦によって、ヤンバルの奥地に逃げたとも言われており、現在も見た人がいると証言があったり沖縄の不思議の一つになってます。
さて、今回は沖縄の昔話をしたいと思います。
那覇市の垣花(地名)という所に、『がじゃんびら』と呼ばれる坂道があります。
沖縄の方言で、『がじゃん』とは、蚊の事。『ひら』は、坂の事。
そう、その坂道は、標準語に直すと、『蚊の坂』ということなんです。
何故、そう呼ばれるようになったのか?その謎を解くお話になります。
ガジャンの話(蚊の話)もともと、沖縄にはガジャン(蚊)は住んでいませんでした。
昔、ある人が唐の国(中国)へわたりました。文化の栄えた国、唐では、見ること聞く事すべてめずらしいことばかりでした。
琉球(沖縄)にはない植物や動物もいっぱいありました。
ある日、その唐の国でめずらしい音をだすガジャン(蚊)という生物を、見て男は心を奪われてしまいました。
唐での用事も終わり、琉球に帰国する事になりその時、お土産にガジャン(蚊)を沢山持って帰ることにしました。
この琉球にない珍しい生き物のなき声を、皆に聞かせてやろうと思ったからです。
長い長い船旅の中でもこのガジャン(蚊)のなき声を聞き、楽しんでおりました。
やっと船は那覇の港につきました。男は、ガジャン(蚊)を入れた箱をかかえて垣花のヒラ(坂)を登って行きました。
この時、いままでないていたはずのガジャン(蚊)のなき声が聞こえなくなった事に気がつきました。「変だな?どうしたのだろう。」と立ちどまって、そっと蓋を開けてみました。そのとたん、ブーンとガジャン(蚊)がつぎつぎと飛び出してしまいました。あわてて蓋を閉じましたがもうあとのまつりです。
中にまだのこっているかな、とゆり動かしてみたのですが、まったくなんの手ごたえもありません。
全部逃げてしまったのかな、少しは残っていてくれているかな、と今度は用心に用心を重ね、そっと開けたとたん、また、ブーンと何匹か逃げてしまいました。中を確かめるともう一匹も残っていませんでした。
琉球のガジャン(蚊)は、これからひろがったという話です。このガジャン(蚊)を逃がしてしまった所を
今でも人々は「ガジャンビラ(蚊の坂)」と呼んでいます。
昭和54年6月20日発行
沖教組沖縄のむかし話編集委員会
編著 「沖縄のむかし話」より。
『我謝坂:俗称(がじゃんびら)』
・・・那覇の市街地から、国道58号線を南へ下って明治橋を渡り、那覇港の軍施設を右に見ながら西へ進むと、右折すると那覇空港へ、もう一方は自衛隊那覇駐屯地に通じている二つの道にでます。
その分岐点あたりの地名を垣花(かきのはな 方言では、かちぬはな)
と言い、そこから自衛隊駐屯地手前までのなだらかな坂道の事を指します。
がじゃんびら公園からの夜景です。
綺麗ですよ。
ついでに(笑)蚊(がじゃん)について。載せておきます。
蚊の成虫の寿命は2.3週間。
蚊には、多くね怖い伝染病を蔓延させる人間や動物にとっては危険な生き物だったんですね。今は絵のような病気には殆ど感染しない、衛生管理がととのってますので安心ですけどね(笑)
しかし、蚊に刺されると、わじわじ〜(イライラ)しますよね。蚊取り線香や虫除けスプレー、ベープ等、夏には欠かせない道具も沖縄では、一年中常備が必要なとこもありますね。
今年も、蚊に悩まされるのかな??(笑)
蚊の成虫の寿命は2.3週間。
蚊には、多くね怖い伝染病を蔓延させる人間や動物にとっては危険な生き物だったんですね。今は絵のような病気には殆ど感染しない、衛生管理がととのってますので安心ですけどね(笑)
しかし、蚊に刺されると、わじわじ〜(イライラ)しますよね。蚊取り線香や虫除けスプレー、ベープ等、夏には欠かせない道具も沖縄では、一年中常備が必要なとこもありますね。
今年も、蚊に悩まされるのかな??(笑)
この記事へのコメント
沖縄在住数十年ですが、ガジャンビラの由来を初めて知りました...
もともと蚊はいなかったんですね~。
もともと蚊はいなかったんですね~。
Posted by 巷の工場長 at 2014年02月18日 10:38